よーんなー沖縄

今帰仁村歴史文化センターへ「山原の津(港)と山原船」展を見に行った。
今帰仁城跡に行くのは久し振り。駐車場の水牛はまだいるのかなと期待していたが、周囲がすっかり様変わりしていて驚いた。きれいに整備されている。さすが世界遺産。
歴史文化センターの窓口で「大人2枚」と言ったら、女子職員が曖昧な笑みを浮かべる。「タダですか？」「いえ」「入場券2枚下さい」「ここでは売っていません」「どこで買えばいいんですか？」「フツーはあそこで買います」とだらだら右腕を上げる。
「フツーは」だと？駐車場から歴史文化センターに至るまでの間、そんな案内は全然なかったぞ。いや、あったかも知れんが、それならそうと、ちゃんと気づくように書けよ！………いきなりヒートアップしてしまった。
「あそこって、どこですか？」「あの丸い建物です」「丸い建物？見えないけど」「あの赤瓦の…」「あー、あそこね」「上から見たら丸いんです」。俺はカラスじゃない。だから上から見ることができない。しかもリーフレットの写真で見る限りでは、上から見ても丸くないし。
ま、この世は公務員の天下だから、喧嘩をしても始まらない。今帰仁村グスク交流センターまで行って、入場券を2枚買う。今帰仁城跡と今帰仁村歴史文化センターの入場券がセットになっていて、1人400円。有無を言わさず、抱き合わせ販売。単独のチケットがあるかも知れないが、ここでも一切説明はなかった。
歴史文化センターの常設展示は力が入っていて面白かったが、お目当ての「山原の津(港)と山原船」の方は雑然としているし、説明文がわかりにくい。展示スペースが広く、資料も多いのに勿体ない。

今帰仁城跡の駐車場だった場所は発掘調査中。ここにはかつて巨大な角を持つ水牛がつなぎ留められていて、そばに撮影料を徴収するおじいさんが控えていた。水牛にカメラを向けようものなら、おじいさんに「勝手に撮るな！」と叱られるが、バスからぞろぞろ観光客が降りてきた時などは、多勢に無勢で対応しきれず、タダで写真を撮られまくっていた。曖昧な記憶だが、勝手に写真を撮ろうとすると、水牛おじいは棒を振り回してそれを阻止していたような気がする。撮影料は500円だったかな。

水牛おじいの追憶にふけっていると、妻が素頓狂な声を上げる。振り向くと、推定体重8kgの巨大猫が爆睡中。撫でても肉球を触ってもモゾモゾするだけで目を開けない。2人がかりでウヒャウヒャ言いながら、撫でまくった。

今帰仁城跡入口にあるかつての入場券販売所は「入場券もぎり所」になっている。ここで黒猫発見。餌をカリカリ食べているところをまたしても2人がかりでウヒャウヒャ撫でまくる。黒猫はそんなこと全くお構いなしに、カリカリカリカリカリカリ…。私はかなりの黒猫マニアなので、拉致したくてたまらなかった。人目がなければ決行したんだけど。

入場券を持たずに「入場券もぎり所」まで来て「ここでは入場券売っていません」と追い返された人がいた。私たちが黒猫をウヒャウヒャ撫でていた時に1組(2人)、帰りに「入場券もぎり所」の前を通った時に1組(同)。今帰仁村グスク交流センター、今帰仁村歴史文化センター、元今帰仁城跡入場券販売所の3カ所で入場券を販売することが何故できないのか不思議でたまらない。お役所仕事の都合で、どうしても1カ所でしか販売できないとおっしゃるのなら、その案内はちゃんとしてほしい。

城内もあちらこちら調査中で、至る所が立入禁止区域になっていた。ウチナーンチュが集団でウガンしているのを観光客が不思議そうに見ているのが印象的だった。

帰りに黒猫はいなくなっていたが、巨大猫はまだ爆睡中だった。すぐそばにいた子供が甲高い声を出す度にビクッとして目を開け、警戒の眼差しを向けるが、逃げる素振りは見せない。また2人がかりで巨大猫を撫でまくったが、喉を鳴らすわけでもなく、かといって迷惑そうでもない。ただ、されるがままだ。あぁ、やっぱり猫と一緒に暮らしたい。

夕食は泡瀬の韓日館でデジカルビ、三枚肉、タン塩、カルビスープ。ワージシ最高やっさー。でも、体重計に乗るのが怖い。