近所の猫
近くの食堂で夕食を済ませた帰り、その隣家の猫が門の内側で我々に愛嬌を振りまいた。
妻がしゃがんで「おいで」と言うと、その猫は門の下をくぐって出てきた。私は妻が撫で、抱っこした後にその猫を撫でた。毛並みに艶があるし、何より体に張りがある。生気がみなぎっているのだ。
愛猫チャンイが元気な頃を思い出した。
我々が立ち去ると猫が後を追う。「危ないから家に帰りなさい」と言っても聞かない。しかし、角を曲がってしばらくすると猫は立ち止まり、我々を見送った。振り向くとお座りしている。猫が諦めて家に帰るまで我々は何度も何度も振り返った。
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