2006年05月25日
沖縄角力
先週立て続けに沖縄角力に関する記事を新聞やブログ(「なーふぁぬ観情まるだし!!」http://nahanavi.ti-da.net/)で目にした。去る5月14日に開催された波之上祭全島角力大会は、本来5月17日の波上宮例大祭に奉納されるもので、父によれば「戦前は毎年この日に一中生と二中生が喧嘩していた」そうだ。
車両を飾り立てた軽便鉄道(花軽便?)が走る波上宮のお祭りの日は、奉納角力の一つとして一中と二中の対抗戦があった。1938(昭和13)年5月17日、父が1年生の時には勝った二中生が参道から上之蔵通りを意気揚々と凱旋し、負けた父達一中生はプール(父は今でもあると言っているが、あるのだろうか)の前を通って若狭町大通りに抜け、上之蔵通りを歩いたそうだ。そして真教寺を過ぎ、西本町の山川橋付近で二中生と遭遇し、大乱闘になったらしい。
父は「山川橋で二中生と出くわした」と言っているが、実は一中生が二中生を追っていたはずだ。そうでなければ、遠回りした一中生が二中生に出くわすはずはないと思う。それはともかく、当時の一中生は武闘派が多かったらしく、二中生は次々とドブに叩き込まれたそうだ。角力で負けて、喧嘩に勝つというのは変な話だけど、昔から武闘派は学校行事への参加に消極的だったのだろう。
父は1942(昭和17)年、中学5年生の時に学校から角力対抗戦の応援団長に任命された。前年までは生徒が応援団長を選んでいたが、12月に太平洋戦争が勃発したため、無用の騒ぎを起こさないように武闘派ではない父が任命されたらしい。父は5月16日に警察に呼び出されて「二中生が喧嘩を吹っかけてきても、決してそれに乗ってはならない」と厳重注意を受けたそうだ。そして、対抗戦当日、父は一中と二中のどちらが勝ったのか憶えていないが、それは二中生の挑発に乗ってはならないと一中のウーマクーどもを抑えるのに必死だったからだという。
多分、二中生も前もって警察から厳重注意を受けていたのだろうけど、それを聞き入れずに一中生を挑発したかどで、後日各クラス(全学年か最上級の5年生だけかは不明)の級長・副級長が警察に呼び出されて油をギューギュー搾られたそうだ。
車両を飾り立てた軽便鉄道(花軽便?)が走る波上宮のお祭りの日は、奉納角力の一つとして一中と二中の対抗戦があった。1938(昭和13)年5月17日、父が1年生の時には勝った二中生が参道から上之蔵通りを意気揚々と凱旋し、負けた父達一中生はプール(父は今でもあると言っているが、あるのだろうか)の前を通って若狭町大通りに抜け、上之蔵通りを歩いたそうだ。そして真教寺を過ぎ、西本町の山川橋付近で二中生と遭遇し、大乱闘になったらしい。
父は「山川橋で二中生と出くわした」と言っているが、実は一中生が二中生を追っていたはずだ。そうでなければ、遠回りした一中生が二中生に出くわすはずはないと思う。それはともかく、当時の一中生は武闘派が多かったらしく、二中生は次々とドブに叩き込まれたそうだ。角力で負けて、喧嘩に勝つというのは変な話だけど、昔から武闘派は学校行事への参加に消極的だったのだろう。
父は1942(昭和17)年、中学5年生の時に学校から角力対抗戦の応援団長に任命された。前年までは生徒が応援団長を選んでいたが、12月に太平洋戦争が勃発したため、無用の騒ぎを起こさないように武闘派ではない父が任命されたらしい。父は5月16日に警察に呼び出されて「二中生が喧嘩を吹っかけてきても、決してそれに乗ってはならない」と厳重注意を受けたそうだ。そして、対抗戦当日、父は一中と二中のどちらが勝ったのか憶えていないが、それは二中生の挑発に乗ってはならないと一中のウーマクーどもを抑えるのに必死だったからだという。
多分、二中生も前もって警察から厳重注意を受けていたのだろうけど、それを聞き入れずに一中生を挑発したかどで、後日各クラス(全学年か最上級の5年生だけかは不明)の級長・副級長が警察に呼び出されて油をギューギュー搾られたそうだ。
Posted by 百紫苑(hakushon) at 16:33│Comments(2)
│独言
この記事へのコメント
波の上宮の前で商売をしているので、
お父様のお話は、興味をそそられました。
地域の昔話は、おもしろいですね。
今年の波の上での子供相撲では、
「グーで殴ってはいけません!」とマイクで注意していましたよ。(笑)
お父様のお話は、興味をそそられました。
地域の昔話は、おもしろいですね。
今年の波の上での子供相撲では、
「グーで殴ってはいけません!」とマイクで注意していましたよ。(笑)
Posted by 野崎真志 at 2006年05月25日 16:57
コメント有難うございます。
「グーで殴ってはいけません!」って、最近の子供は相撲を見ないのでしょうねぇ。
「グーで殴ってはいけません!」って、最近の子供は相撲を見ないのでしょうねぇ。
Posted by 百紫苑(hakushon) at 2006年05月25日 17:04