2006年02月13日

善良な人は老けないのではないか?

 先週末は本土にいる兄と妹が沖縄へ帰ってきた。土曜日の昼は家族だけで、夜はお客様を迎えて会食した。
 夕食にお招きしたお客様は、母の本通夜の日に我々兄弟が「納骨前にお墓の掃除をしなければならないな」と話しているのを聞いて、「君たちは忙しいだろうから、お墓掃除は僕がするよ」と自ら買って出て下さった方とその奥様だ。その方は私が小学校4年生から5年生にかけての家庭教師で、大学を卒業されてからも何かと我が家のことを気にかけて下さっている。その方と我々家族に血縁関係はない。
 母の納骨のためお墓に行った時、あまりにもきれいに掃除されているので驚いた。お墓に下りていく道も掃き清められている。奥様も長靴を履いて掃除して下さったと聞いて恐縮した。二七日を除いて毎週木曜日にお墓に行っているが、未だにほとんど草が生えない。お2人で草の根を1本1本抜き取って下さったのだろう。我々家族が掃除する時でも、そこまではしない。お墓へ行くたびに感謝の念が強くなる。
 食事をしながら昔話に花が咲いた。どのような経緯で我々兄弟の家庭教師をするようになったのですか、とその方にお訊きしたら「うーん、僕も忘れてしまったんだよね。何でだったかな」と首を傾げられた。かつて長髪でベルボトムのジーンズにスタジアムジャンパー姿の大学生は、白髪としわが少し増えただけで、30年以上経っても当時とほとんど変わらない。私が小学校6年生の時に初めてお会いした奥様は全然変わらない。
 一瞬、日本復帰直後のコザに戻ってきたような錯覚に陥った。

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Posted by 百紫苑(hakushon) at 11:54│Comments(0)独言
 
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