2006年02月08日

伊武部ビーチ

昨日の琉球新報朝刊によると、伊武部ビーチでリゾート開発計画が進んでいるらしい。

子供の頃、ビーチに行くのは年1回、それも父の職場のビーチパーリーに家族が参加する形でしか海水浴には行かなかった。そして場所は毎年伊武部ビーチだった。だから伊武部ビーチとは物心つく前から馴染みで、弟がまだ2歳の頃、初めて見る海に怯えている姿を見てゲラゲラ笑っていたら、父の職場の人に「あんたも初めてビーチパーリーに来た時は、ワンワン泣いてたよ〜」と言われて、少々傷ついた記憶がある。

今週日曜日に海洋博公園へ向かう途中、伊武部ビーチ手前のコンビニで休憩した時、弟にその話をしたのだが、弟は伊武部ビーチに行った記憶がないという。少なくとも私が小学校6年生の時までは毎年ビーチパーリーをしていて、その時弟は小学校2年生だったから憶えているはずなのだが。

1996年の夏、22年ぶりに伊武部ビーチへ行った。夜遅く着いて同僚と夜中までバーベキューをして、それが終わった後も何人かで炭火をいじりながら夜を明かした。ふと目を上げると、薄明かりの中にぼんやりと浮かぶ岩が見えた。それは子供の頃に見たのと同じ形だった。これは至極当然のことで、たった20年やそこらで岩の形が変わるわけはないが、子供の頃の記憶と目に映っている光景がぴったりと一致した時、少しの間言葉を失うほど胸が震えた。

伊武部ビーチのリゾート開発が進めば、あの岩はなくなってしまうかも知れない。その前に弟を伊武部ビーチへ連れて行きたい。あの岩を見たら、きっとビーチパーリーの記憶が甦ってくるだろう。その中に母がいたことをどうしても弟に思い出してほしいのだ。

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Posted by 百紫苑(hakushon) at 11:30│Comments(0)独言
 
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