2006年01月19日
お礼参り
昨日、父と一緒に母が亡くなった病院と母を自宅から病院まで搬送して下さった救急隊員が所属する消防署へ行った。母を看取って下さったドクターは生憎不在だったが、消防署では署長さんがわざわざ窓口まで出てこられ、応対して下さった。
父が署長さんにお礼を述べると「奥さんは元気になられましたか」と訊かれた。「生憎倒れてから8時間しか保ちませんでした」と父が答えると、署内は一瞬静まり返った。それに構わず父が「次は私がお世話になるかも知れませんから、宜しく」と言ってイタズラっぽく笑い、その横で私も笑いながら「その時は宜しくお願いします」と頭を下げた。
老人が時々発するこの手のブラックジョークに慣れていないのか、一瞬間があって「またまたぁ。そんなこと言わないで、長生きして下さいよ」と顔を引きつらせた署長さんが父の肩を叩いた。
帰宅後に父がポツリと漏らした「もう2週間になるのか…」という呟きが胸を衝いた。
父が署長さんにお礼を述べると「奥さんは元気になられましたか」と訊かれた。「生憎倒れてから8時間しか保ちませんでした」と父が答えると、署内は一瞬静まり返った。それに構わず父が「次は私がお世話になるかも知れませんから、宜しく」と言ってイタズラっぽく笑い、その横で私も笑いながら「その時は宜しくお願いします」と頭を下げた。
老人が時々発するこの手のブラックジョークに慣れていないのか、一瞬間があって「またまたぁ。そんなこと言わないで、長生きして下さいよ」と顔を引きつらせた署長さんが父の肩を叩いた。
帰宅後に父がポツリと漏らした「もう2週間になるのか…」という呟きが胸を衝いた。
Posted by 百紫苑(hakushon) at 11:06│Comments(0)
│独言