2005年09月15日
愛猫チャンイ;死後の雑感
チャンイの火葬を頼むため、電話帳の広告で「24時間対応」と謳っている会社に電話したが、取らなかった。そこで自宅に一番近い会社に電話したら「只今電話に出られません…」とメッセージが流れたので、夜中でもあるし慌てて切った。するとすぐに携帯電話から折り返しかかってきて「営業は8時半からですが、8時に電話を下さい」という。そこで08:03に電話したら、私の住所を訊いて「近いから割と早く遺体を引取に行けるかも知れません。今、通勤途中ですし、営業が8時半からなので、その時間にこちらから電話します」と電話を切ったが、約束の時間に電話はなく、08:50突然チャンイを引取りに来た。
体重により火葬代が変わるというので、チャンイの体重を量ったら900gしかなかった。火葬代は20,000円。骨壺も用意できるというので、お願いした。骨壺代を訊いたら「う〜ん、3,000円…いや、3,000円から3,500円ですので、火葬代と合わせて23,500円ご用意していただければ結構です」と答えた。
13:56チャンイがお骨になって帰ってきた。23,500円用意していたので、それを渡そうとしたら、いけしゃあしゃあと「火葬代と骨壺セットで24,000円になります」と言う。お前、5時間前に23,500円あれば大丈夫だといっただろとブチ切れそうになったが、チャンイのためにおとなしく払った。その後、初七日の法要がどうとか、合同慰霊祭がどうとか営業トークを始めたが「そのようなことは一切しない」と追い払った。
ちなみに骨壺セットは、3,000円、3,500円、4,000円、4,500円、6,000円と5段階ある。きっと遺体を引取に来た時「こんなアパートに住んでるようじゃ、最低ランクかそのひとつ上くらいかな」と値踏みして「取り敢えず500円くらい上乗せしてみるか」くらいの気持だろうが、人の弱みにつけ込むような薄汚い商売をする会社なんて絶対許さん!時間が経つにつれ益々腹が立ってくる。
葬儀屋が来るまでの間、チャンイの遺体を安置しなければならなくなった。とにかくチャンイの遺体が傷むのは厭だった。まず寝床に保冷剤を敷き詰め、タオルを敷き、その上にチャンイを乗せた。更にチャンイの周囲と体の上にも保冷剤を置き、お気の入りのタオルをかける前に妻と2人でチャンイに別れを告げた。それからクーラーの設定温度を22℃まで下げた。19℃まで下げられるのに、何故22℃に設定したのか自分でもよくわかならい。妻はクール宅急便などに入っている保冷剤を冷凍庫にたくさん集めていて、私は常日頃、嵩張るから捨てろと言っていたのだが、この時初めてそれらが役に立った。
チャンイの遺体は餌をねだる時にいつも座っていた冷蔵庫近くに安置し、その周りに私が餌、ミルク、お気に入りの猫じゃらし、最後にじゃれたオモチャと植木を並べ、お香を焚いた。妻は私が動き回っている間ぼんやりしていたが、突然「チャンイに供える花がない」と言って泣き出した。近所に開いている花屋はないだろうから、松山まで花を買いに行こうかなと思案していたら、妻がトイレに駆け込み、ガーベラを一輪持って出てきた。「おー、花があったなー」と私は喜んだが、妻は「たったこれだけで可哀想」とシクシク泣いた。
しばらくして妻は結露した保冷剤でチャンイが濡れるのが可哀想と言い出した。こんな夜中に開いているアイスクリーム屋はあるだろうか?あったとして、しこたまアイスクリームを買い込み、これから山原まで帰るからドライアイスを沢山つけてくれと言ったところで、一体どれくらいの量のドライアイスが手に入るのか見当もつかなかった。それより私は段ボール製の寝床が水で溶けるのを恐れ、トイレを持ってきて寝床をその上に乗せた。妻はそんな私の行動に多少不満そうだったが、ドライアイスは手に入らないし、翌朝も仕事があるのだからと私に促され渋々ベッドに戻った。私はジャンパーを着込み、毛布にくるまってチャンイを見守った。
葬儀屋が来て体重を量るためチャンイを寝床から出したが、思ったよりも濡れていなかった。何よりも傷んでいなかったのが嬉しかった。
チャンイがお骨になって帰ってきた後、16:00頃から1時間半ほど眠った。目が覚めると部屋中お香の匂いが立ちこめていた。チャンイの死後から遺体を葬儀屋に渡すまでと、チャンイが帰ってきてから眠るまでの間、ずっとお香を焚いていたのだが、チャンイが死んでからはずっと鼻が詰まっていたので、これほど匂いが充満しているとは全く気づかなかった。それはTシャツにもしみこんでいた。
新たにお香を焚き、チャンイの前に座っていると、かすかにチャンイの匂いが漂ってくる。それがどこから来ているのか最初はわからなかったが、Tシャツに続いて短パンの匂いを嗅ぐと、左太もも辺りからチャンイの匂いがすることを突き止めた。チャンイの匂いとは、すなわち小便の臭いだ。
チャンイを抱く時は、いつも左太ももの上に乗せていたので、匂いが移ったのだ。チャンイに別れを告げる前、妻は「チャンイをきれいにする?」と私に訊いたが、チャンイは鼻や目の周りを触られるのを厭がったので、そのままタオルをかぶせた。せめて体を拭いてやればよかったと反省している。
あの世で「おまえ、小便臭いな〜」とイジメを受けていないか心配だ。まだ生後3ヶ月ちょっとの仔猫なのに!
チャンイ、お前また検索キーワードランキングで1位になってるぞ。俺としては嬉しいような悲しいような、何とも複雑な気持ちだ。
体重により火葬代が変わるというので、チャンイの体重を量ったら900gしかなかった。火葬代は20,000円。骨壺も用意できるというので、お願いした。骨壺代を訊いたら「う〜ん、3,000円…いや、3,000円から3,500円ですので、火葬代と合わせて23,500円ご用意していただければ結構です」と答えた。
13:56チャンイがお骨になって帰ってきた。23,500円用意していたので、それを渡そうとしたら、いけしゃあしゃあと「火葬代と骨壺セットで24,000円になります」と言う。お前、5時間前に23,500円あれば大丈夫だといっただろとブチ切れそうになったが、チャンイのためにおとなしく払った。その後、初七日の法要がどうとか、合同慰霊祭がどうとか営業トークを始めたが「そのようなことは一切しない」と追い払った。
ちなみに骨壺セットは、3,000円、3,500円、4,000円、4,500円、6,000円と5段階ある。きっと遺体を引取に来た時「こんなアパートに住んでるようじゃ、最低ランクかそのひとつ上くらいかな」と値踏みして「取り敢えず500円くらい上乗せしてみるか」くらいの気持だろうが、人の弱みにつけ込むような薄汚い商売をする会社なんて絶対許さん!時間が経つにつれ益々腹が立ってくる。
葬儀屋が来るまでの間、チャンイの遺体を安置しなければならなくなった。とにかくチャンイの遺体が傷むのは厭だった。まず寝床に保冷剤を敷き詰め、タオルを敷き、その上にチャンイを乗せた。更にチャンイの周囲と体の上にも保冷剤を置き、お気の入りのタオルをかける前に妻と2人でチャンイに別れを告げた。それからクーラーの設定温度を22℃まで下げた。19℃まで下げられるのに、何故22℃に設定したのか自分でもよくわかならい。妻はクール宅急便などに入っている保冷剤を冷凍庫にたくさん集めていて、私は常日頃、嵩張るから捨てろと言っていたのだが、この時初めてそれらが役に立った。
チャンイの遺体は餌をねだる時にいつも座っていた冷蔵庫近くに安置し、その周りに私が餌、ミルク、お気に入りの猫じゃらし、最後にじゃれたオモチャと植木を並べ、お香を焚いた。妻は私が動き回っている間ぼんやりしていたが、突然「チャンイに供える花がない」と言って泣き出した。近所に開いている花屋はないだろうから、松山まで花を買いに行こうかなと思案していたら、妻がトイレに駆け込み、ガーベラを一輪持って出てきた。「おー、花があったなー」と私は喜んだが、妻は「たったこれだけで可哀想」とシクシク泣いた。
しばらくして妻は結露した保冷剤でチャンイが濡れるのが可哀想と言い出した。こんな夜中に開いているアイスクリーム屋はあるだろうか?あったとして、しこたまアイスクリームを買い込み、これから山原まで帰るからドライアイスを沢山つけてくれと言ったところで、一体どれくらいの量のドライアイスが手に入るのか見当もつかなかった。それより私は段ボール製の寝床が水で溶けるのを恐れ、トイレを持ってきて寝床をその上に乗せた。妻はそんな私の行動に多少不満そうだったが、ドライアイスは手に入らないし、翌朝も仕事があるのだからと私に促され渋々ベッドに戻った。私はジャンパーを着込み、毛布にくるまってチャンイを見守った。
葬儀屋が来て体重を量るためチャンイを寝床から出したが、思ったよりも濡れていなかった。何よりも傷んでいなかったのが嬉しかった。
チャンイがお骨になって帰ってきた後、16:00頃から1時間半ほど眠った。目が覚めると部屋中お香の匂いが立ちこめていた。チャンイの死後から遺体を葬儀屋に渡すまでと、チャンイが帰ってきてから眠るまでの間、ずっとお香を焚いていたのだが、チャンイが死んでからはずっと鼻が詰まっていたので、これほど匂いが充満しているとは全く気づかなかった。それはTシャツにもしみこんでいた。
新たにお香を焚き、チャンイの前に座っていると、かすかにチャンイの匂いが漂ってくる。それがどこから来ているのか最初はわからなかったが、Tシャツに続いて短パンの匂いを嗅ぐと、左太もも辺りからチャンイの匂いがすることを突き止めた。チャンイの匂いとは、すなわち小便の臭いだ。
チャンイを抱く時は、いつも左太ももの上に乗せていたので、匂いが移ったのだ。チャンイに別れを告げる前、妻は「チャンイをきれいにする?」と私に訊いたが、チャンイは鼻や目の周りを触られるのを厭がったので、そのままタオルをかぶせた。せめて体を拭いてやればよかったと反省している。
あの世で「おまえ、小便臭いな〜」とイジメを受けていないか心配だ。まだ生後3ヶ月ちょっとの仔猫なのに!
チャンイ、お前また検索キーワードランキングで1位になってるぞ。俺としては嬉しいような悲しいような、何とも複雑な気持ちだ。
Posted by 百紫苑(hakushon) at 10:50│Comments(2)
│チャンイ
この記事へのコメント
度々、書き込み失礼致します。
私も、似た想いを経験したことがあります。
私の場合、市で行っている火葬場に参りました。
そのときは保護して2週間しか経っていない状況での
いきなりの出来事で、かなりの精神的な動揺からか
市に電話をすると火葬場があるのでと聞き、抱いたまま無我夢中で
車を走らせました。
着くと、「飼い猫ですか」「捨て猫ですか」と聞かれました。
保護したとき、毛がほぼ抜けていて小さくて・・・
それがあまりよくなることは努力だけで、見た目には表れませんでした。
でも泣きながら、私が
不思議そうな顔をしていると
「捨て猫ならタダなのです」と言われ、私は本当に嗚咽が出るほど苦しくなったことを覚えています。
泣きながら、「飼い猫です」と言い2000円を払ってきました。
集団埋葬というかたちなので、大きな墓石の奥に見える煙が立ちこめ
その保護した猫は天国へ向かいました。
ここ数日、本当に文章にするのも辛いでしょうに
状況を書き綴っているあなたを拝見していて
色々な感情が浮かびます。
どうぞ、色々な想いを全てチャンイちゃんへの愛と想い
穏やかな日々をお過ごしいただけるよう、心よりお祈りしています。
私も、似た想いを経験したことがあります。
私の場合、市で行っている火葬場に参りました。
そのときは保護して2週間しか経っていない状況での
いきなりの出来事で、かなりの精神的な動揺からか
市に電話をすると火葬場があるのでと聞き、抱いたまま無我夢中で
車を走らせました。
着くと、「飼い猫ですか」「捨て猫ですか」と聞かれました。
保護したとき、毛がほぼ抜けていて小さくて・・・
それがあまりよくなることは努力だけで、見た目には表れませんでした。
でも泣きながら、私が
不思議そうな顔をしていると
「捨て猫ならタダなのです」と言われ、私は本当に嗚咽が出るほど苦しくなったことを覚えています。
泣きながら、「飼い猫です」と言い2000円を払ってきました。
集団埋葬というかたちなので、大きな墓石の奥に見える煙が立ちこめ
その保護した猫は天国へ向かいました。
ここ数日、本当に文章にするのも辛いでしょうに
状況を書き綴っているあなたを拝見していて
色々な感情が浮かびます。
どうぞ、色々な想いを全てチャンイちゃんへの愛と想い
穏やかな日々をお過ごしいただけるよう、心よりお祈りしています。
Posted by saren at 2005年09月15日 11:03
コメント有難うございます。
やっとチャンイのことを思い出しても涙ぐまないようになりました。
独りでボーっとしているより、チャンイを思い出しつつ文章にしている方が精神的には楽でした。
市営の火葬場でもペットの埋葬などをしてくれるのですね。
那覇市もそうなのかな?
私が火葬を依頼したペット専門の葬儀屋は、多分ペットが好きなわけではなく、儲かるからそれを生業にしているのだと思います。
心のない商売人って、イヤですね…。
やっとチャンイのことを思い出しても涙ぐまないようになりました。
独りでボーっとしているより、チャンイを思い出しつつ文章にしている方が精神的には楽でした。
市営の火葬場でもペットの埋葬などをしてくれるのですね。
那覇市もそうなのかな?
私が火葬を依頼したペット専門の葬儀屋は、多分ペットが好きなわけではなく、儲かるからそれを生業にしているのだと思います。
心のない商売人って、イヤですね…。
Posted by 百紫苑(hakushon) at 2005年09月18日 23:49