よーんなー沖縄

来春も久米島でのキャンプが決定したようで、まずはメデタシ、メデタシ。でも今の成績のままでは今年並みに報道陣が久米島を訪れるかが不安だ。う〜ん、ドラフトで大物選手を指名するしかないな。

さて、与那国島、波照間島、南北大東島を除く主な島に足跡を残してきた私が一番好きなのは宮古島とその周辺離島。次が与論で、３番目が久米島…緑深くて静かな島。紬発祥の島(久米島紬は全国各地の紬の源です)。そして観光シーズンのオンとオフの差が激しい島。

「ゴルフ場があれば、冬場はこんなに落ち込まなくても済むのになぁ〜」とよく地元の観光関係者は嘆く。だからこそ、観光シーズンどん底の2月に楽天イーグルスが久米島でキャンプを張ると決まった時には我が事のように嬉しくなり、久米島の知人に電話した。

「でもねぇ〜、複雑なんですよぉ〜」と久米島人はあまり嬉しそうではない。実は去年までは同じ時期に毎年あるノンプロチームが仲里野球場で合宿をしていて、当然今年も久米島に来るつもりでいたのに楽天イーグルスに弾き飛ばされる形になったのだ。

「最近、沖縄ブームでしょ？でも、久米島に来る人ってホントに少ないんですよ。ウチナーンチュでも久米島がどこにあるのか、わからない人がいるくらいですから…。球場の施設だって貧弱でしょ？まぁ、楽天が来るから改装工事するらしいですけど」

「最初にあのチームが来た日の事は今でも憶えてますよ。僕はほとんど毎日球場に通いました。わざわざこんな島まで来てくれて、感謝の気持ちでいっぱいでした。その内、選手や監督、コーチとも顔見知りになってきて、一緒にご飯食べたりもしました。そして毎年彼らが島を離れる時は『じゃ、また来年待ってます！』と挨拶しました。もちろん去年もしましたよ『また来年！』って」

「ノンプロチームが合宿しても誰も注目しないから、楽天に来てもらった方がいいのはわかってます。毎日テレビや新聞で『久米島、久米島』とタダで宣伝してくれるのは有難いです。でも、楽天が毎年久米島でキャンプをする保証はないでしょ？特に監督が替われば、キャンプ地も替わることが多いでしょ？それを考えると複雑なんですよね〜」

「もし楽天が久米島から去って行っても、あのチームは戻ってこないだろうなーって思うと、ホントに残念なんです。ホントに…」