2005年07月15日

後ろ髪をひかれながら…さらば

朝、髭を剃りながらふと思った。「そういえば、会社から何の書類も来ないな…」。前回転職した時は有給休暇の消化に入ってすぐ保険証返せとか何とかの書類が送られてきたのに、何だかおかしい。

胸騒ぎがして会社に電話をしてみたが、社長は電話中だった。しばらくして折返しかかってきた電話の第一声は…

「考え直してくれたのか?」

シャチョーッ!私が辞表を提出したのはゴールデンウィーク前ですよー。度重なる慰留に頑として首を縦に振らない私に業を煮やし「少し頭を冷やせ」と社長が自宅待機を命ぜられたのは先月ですよー。今月初めには送別会も開いて下さったじゃないですかー。

社長、あなたの人柄が好きです。古参社員の皆さんは会社に対する愚痴を垂れながらも、最後には「でも、あの社長だからついていけるんだよなー」と口々におっしゃいます。

でも社長、経営者としてのあなたは嫌いです。月に1〜2回しか休みが取れない上に、連日深夜までのサービス残業。そして薄給…接待と称してひと晩に50万も使ってる場合じゃないでしょー。

社長、中途採用の私を可愛がって下さり、本当に有難うございます。でも、5年くらい前から「会社を辞めたい」と部下から相談を受けても、引留める気力がなくなっていたんです。

社長、今日もひどく咳込んでいらっしゃいますね。タバコの本数を減らして下さい。

社長、………様々な想いが交錯する中、ただ「すいません」を繰返すだけの私だった。

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Posted by 百紫苑(hakushon) at 19:05│Comments(0)独言
 
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