アンニョンハセヨ〜;水原へ(10/15)

百紫苑(hakushon)

2005年10月24日 22:09


10:28大長今テーマパーク発。稲穂と米軍基地の前を戻る。韓国では外車がほとんど走っていない。ガイドのキムさんに訊いたら9割以上が国産車でその内ヒュンダイが半分を占めるという。沖縄県内でもお馴染みのヒュンダイTBが韓国ではClickという名前で走っている。韓国での滞在中、日本車を見たのはホンダとトヨタをそれぞれ2、3台くらい。ベンツとBMWがそれより少し多いくらいで、他はヒュンダイ、キア、デウー。外国でこれほど日本車を見なかったのは初めてだった。

12:31東水原ICを出る。キムさんが「昼ご飯はどうしますか?」と訊く。この日の昼食に関しては、せっかくガイドと一緒なので、観光客があまり入らない食堂に行きたいとあらかじめメールで伝えていた。それを繰り返すとキムさんは少し困った様子で「何が食べたいですか?」と改めて訊いてきた。私がとっさに「犬が食べたい」と答えたら「犬ですかぁ。犬は最近あまり人気がありませんので…」とかなり困惑している。あまり触れられたくない部分だったのかも知れない。隣では妻が「犬は絶対イヤ、絶対イヤ」と騒いでいる。

聞けば、ソウルオリンピック前に犬食撲滅キャンペーンが大々的に展開されて、犬を食べる人が激減したという。これは外圧というより、白人への劣等感に基づく自粛だろう。誠に残念なことだ。あいつらの中には牛も豚もウサギも鳩も、カタツムリだってムシャムシャ食うくせに、鯨は食べるな、ヒートゥも犬もダメといちいち余所の食文化に口を挟んでくる奴がいる。大きなお世話だ。

戦前に海外へ移住したウチナーンチュは、豚肉を食べるからと移住先でヤマトゥンチュに差別されることもあったらしい。しかし、ワージシ食わずしてウチナーンチュとはいえない。何よりお盆の時にワージシをお供えしなければ、帰ってこられたご先祖に申し訳が立たない。だからウチナーンチュは豚肉を食べるのをやめなかった(中にはやめた人もいるだろうけど…)。そしてハワイのウチナーンチュは沖縄戦で焦土と化した故郷へ豚を送ってくれた。ハワイのウチナーンチュだけではない。世界中に散らばったウチナーンチュは沖縄が苦しい時、物心共に援助して下さった。我々はそれを決して忘れてはならない。

話が逸れてしまったが、韓国の皆さんには正々堂々と犬を食べてほしい。嫌いな人は無理しなくてもいいけど。

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